AVRなどのMCUやフラッシュへのプログラミングには通常シリアルポートが必要になる. ただし、現代のコンピュータで物理的なシリアルポートを持っているのはまれであり、通常はUSBシリアル変換ICを介してUSBポートからプログラミングすることになる. そんなUSBシリアル変換ICの概要のまとめ.
USBシリアル変換ICのメーカー
USBシリアル変換ICの会社と言えば、次の二社が有名.
FTDI(Future Technology Devices International)
- FTシリーズが有名
- USBに関するICやケーブルに特化
- 株式非公開
- ICの製造まで行う
Silicon Labs
USBシリアル変換ICの利用方法
USBシリアル変換ICの利用方法は主に次の3種類.
- ICメーカー(FTDIやSilicon Labs)が製造したIC単体を商社から購入して利用
- ICメーカーからICを購入した他のメーカーが販売しているモジュールを利用.
- Arduinoのようにシステム上に実装されたものを利用
1.の場合は自分で回路を実装する必要がある. 2のモジュールはコンデンサや抵抗やコネクタが実装済みのため便利だが、多くのメーカーがあり玉石混交. 3の場合はそもそも変換ICをあまり意識しない.
USBシリアル変換ICのドライバ
ドライバは通常ICメーカーがICごとに提供する(逆に言うとICメーカー当事者でないと作れない). Windowsの場合通常dllとして配布される.
取得方法は主に次の3種類.
- OSにあらかじめ入っているか、OPアップデートで自動的に入手
- 何らかの開発環境に付属している
- ICメーカーが配布するインストーラーを利用してインストール
ドライバはインプレース更新が多いので、ファイル名だけでバージョンを判定することは難しい.
ドライバはモジュールではなくIC依存なので、同じICを利用しているモジュールであれば同じドライバを利用することが出来る.